道の駅でおにぎりを販売している農家のおばちゃんが、ホールに営業にきた。
それで店長は道の駅での実績もあるので、試しに置いてみることにした。
赤飯のおにぎりなど変わり種もあり、これが意外に好評でよく売れるようになった。
それに伴い、おにぎりを食べる時の要望も出てきた。
片手でたべるのに、手づかみではなく、ビニールの手袋が欲しい、という要望に応え、100均から調達した。
さらに、このホールの自販機はホット機能がついておらず、全部冷たい。
おにぎりを食べる時にはやはり熱いお茶を飲みたい、というのだ。
そんな折、湯が沸かせる水筒を持参する客が現れた。
モバイルバッテリーで水筒の水を沸かすことができるのだが、この客は沸かした湯でカップ麺を食べているのだ。

それを見た店長は、「これは景品として売れる!」と閃いたのであった。
今まであるようでなかった景品で、あれば嬉しいアイテムでもある。
今ではおにぎりは、道の駅の倍の100個は売れている、という。
ヤマダ電機の山田昇会長が、今回の衆院選挙で中道支持を訴える文章を社内に流したことが話題になっている。
元々創価学会でこれまで公明を支持していたが、今回、公明と立憲民主が合流して、新たに「中道改革連合」という政党を立ち上げたことから、選挙には「中道」と書く必要性が出てきた。そこで、社員に間違いがないように通達する必要が出てきたために、そういう文章を流したものと思われる。
高市内閣、自民党支持のオーナーはこのニュースに触れて激怒した。
そこのホールは電気製品や蛍光灯などの消耗品をヤマダ電機から買っていたのだが、即、取引を中止するように指示した。
不買運動を実行した。
次はニトリをターゲットにするといい。
ホール勤務をしているために、ネットで買い物した受取先を職場にいる人がいる。
このホールには名字が一緒で、下の名前も1字違いの人が勤務している。
自分宛の宅配便が2万5000円の着払いで届いた。
「着払いを注文していたかな?」と訝りながら箱の中を開けた。
そこから出てきたものは明らかに自分が注文したものではなく、首輪や鞭、貞操帯などのSM用具が入っていた。
送り先に「注文していないものが届いた」と電話を入れた。
注文主の名前は合っているが、電話番号が違っていた。
それは名前が1字違いの同僚の番号だった。
何らかの手違いで名前を間違えたようだ。
つまり、このSM用品をネットで買ったのは、同僚だった。
この一件で職場でSMが趣味であることが瞬く間に広がってしまった。
社員のプライベートな問題だが、オーナーの耳に入る前に、店長はこの一件を報告することにした。
すると、オーナーの反応は意外なもので、笑い飛ばして終わりだった。
それから、1カ月が過ぎた頃、オーナーが彼を誘って連れて行ったのが、SMクラブだった。
そう、同好の士だった。共にMだった。
これによってオーナーと太い絆を深めることができた。
主任だったが副店長に昇格した。
62歳の中年男にまたしても突き付けられた三下り半…
小学校・中学校の同級生の結婚パターンだった。
旦那の実家は東京・小金井。
現在は一戸建てを買い、横浜に住んでいる。
昔は可愛かった奥さんは、現在体重85キロの巨漢に成長していた。
SEXレスは30年以上。
子供たちは独り立ちして、家は夫婦2人で暮らしている。
定年延長で働けるのも後2年余り。
兆候は1年前からあった。
冷え切った家庭内で夫婦の会話はない。さらに、旦那用の食事を作らないだけでなく、洗濯もしなくなっていた。
大阪出張から帰った時に、奥さんの方からこう切り出された。
「別れて。慰謝料はいらない。その代わり、この家を頂戴」
旦那の方もその日がとうとうやってきたか、というのが実感だった。
築35年の家の査定額は1200万円。上物の価値はなく、土地代だけだった。
駅から遠く、ちょっと丘陵地で坂があり、不便な場所だからこんな値段だった。
奥さんは働いていて、旦那の給料で家計はやりくりしていたので、相当、おカネを貯め込んでいるものと思われた。
空き家になって実家に帰る覚悟ができた1月だった。
東京から大阪出張に来た人の話。
仕事を終え、大阪組の3人を交え、4人でミナミの繁華街に繰り出した。
4軒目はキャッチに連れられ、宗右衛門町の高級居酒屋へ入店した。
これがとんでもないボッタくり店だった。
お通し5000円、ビール1万円。
これは後から気づくのだが、確かにテーブルの真ん中あたり、調味料セットの横に名刺サイズの紙に、小さく料金表示は書いていた。
そんなものが見えるはずもない。
「ボッタくりだ警察を呼ぶ」と横についた女性店員に文句を言うと、彼女は慣れた口調でこう言い放った。
「料金表示もしている。警察は民事不介入だから、警察を呼んでも値段は変わらない」
電話しようにも、電波が通じない。電波を遮断する部屋になっていた。
ここで店長が登場する。
「電話するなら、料金を払ってからにして下さい」
「3人を人質に置いていくからいいだろ」
押し問答がつづく。
そして、ある行動に出た。
大阪組の1人が暴力団関係者を知っていて、困った時にはその人の名前を出せと、兄から言われていたことを思い出した。
その人の兄は医師で暴力団関係者の命を助けたことがある主治医でもあった。
その暴力団関係者の名前を出しても店長は知らなかった。
「オーナーに確認してみてくれ」というと事務所に引っ込んだ。
状況が飲み込めた店長が再び出てきて「オーナーから無料で帰ってもらえとのことです」と放免になった。
それから2日後、その店は休業状態に入った。