同級生からおカネを貸してほしいと頼まれた人の話。
年齢は62歳。
同級生が自転車に乗っていて、おばさんを跳ねてケガをさせてしまった。自転車の保険には入っていなかった。
それで、治療費や通院のためのタクシー代などを含めて68万円を請求されている。
東京では自転車の保険加入は2020年4月から義務化されていた。ただ、罰則規定はないものの、4500円の保険代をケチったために、大きな代償を払うことになった。
奥さんにこのことを打ち明ければ、即熟年離婚へと発展しかねない、家庭環境にある。
で、頼まれた方が出せる金額は、68万円全額は無理で、返ってこないことを覚悟すると5万円だった。
全額、貸してくれる同級生を紹介することになったが、そんな大金を貸してもらえるほど仲良くもないので、宙ぶらりん。
自転車保険に入る重要性を思い知らされる案件だった。
リサイクルショップの関係者の話。
物価が上がる一方で、サラリーマンの給料が据え置きの中、生活防衛のためにリサイクルショップは、売る方も買う方も大盛況だ。
リサイクルショップで持ち込まれたものの中で、店主も驚いたのが大量に持ち込まれた入浴剤だ。
ある会社の社長が生前に、入浴剤マニアであることを公言していたために、中元・歳暮で贈られてくるのは、大半が入浴剤だった。
いくら入浴剤好きと言っても、使う量より、贈られてくる量の方が圧倒的に多い。その結果、入浴剤は、一室を埋め尽くすほど貯まりに溜まった。
社長が亡くなって、入浴剤を処分するために持ち込まれたのが、大量の入浴剤で、総量は150キロに及び、トラックで持ち込まれた。
古いものでは20~30年前のものも含まれており、それは買い取れず、逆におカネを払って処分してもらった、という。
リサイクルショップで、持ち込まれる思わず、小躍りするのがウィスキーだという。
亡くなった主人が集めていたウィスキーが持ち込まれた。
家族はウィスキーの価値など知る由もなかった。
その中に山崎25年が含まれていた。
買い叩いて65万円の利益を出した時は、思わずガッツポーズが出た。
変わったところでは、盆栽が持ち込まれたことがある。
リサイクルショップでは扱えない品の一つ。盆栽は水やりの管理が大変だ。そこで、業者を紹介して、そこで買ってもらうように案内した。
業者は100万円の価値があるものを1万円で買い取った。紹介料として3万円バックしてくれたとさ。
売る側は価値が分からないと大損する、という話だ。
70歳で認知症になったじいちゃんの話。
じいちゃんの口座には2000万円ほど貯金があった。
その口座から引き落としができなくなったことを知った家族が、何におカネを使ったのかと、じいちゃんに問い詰めた。
すると、じいちゃんは「1パチに使った」と正直に答えた。
しかし、家族は1パチで2000万円を熔かすことが信じられなかった。
そこで、じいちゃんが通っていたホールへ行って真相を確かめた。
実際、じいちゃんが打っていたのは、1パチではなく、4パチと20スロだった。
真相を確かめる段階で、常連客から驚きの情報が寄せられた。
じいちゃんは、ホールの常連客のばあさん数名とホテルへ行っていることが判明した。
ばあさん相手に1発3万円も払っていたというのだ。
驚くべきはほぼ毎日のようにラブホへ行っていたというのだ。
ラブホにも確認すると3時間の休憩3500円をよく利用していたことが分かる。
4パチとH。
そんなことを続けていたらそりゃ、2000万円もすぐに底を尽くというものだ。
認知症になってセックスとパチンコに溺れる。
ちなみにじいさんの年齢は70歳だが、歯が2本しかなく、どうみても80歳以上に見えたとさ。
62歳A子の初婚は略奪結婚だった。
職場で20歳も年上の妻子持ちを好きになり、強引に奪った。
結婚生活が破綻したのは2~3年前のこと。A子が還暦を迎えるころには相手は80歳を過ぎたヨボヨボのじいさん。離婚理由は忘れたが、熟年離婚した。
若い時は略奪するぐらいだから、性欲は人一倍強く、還暦を過ぎた今も衰えることを知らなかった。
そんなA子が利用したのが女性用風俗だった。
ここでA子の人生が変わる出来事が起きる。
担当した男が小中学校の地元の同級生のSだった。地元の幼馴染だった。Sはいわゆるツッパリで、高校からは別々になった。
ここでどんなサービスを受けたのかは伝わってこないが、この再開がきっかけで再婚することになった、という。
Sはビルの警備員の仕事をしていて、1回の勤務が18時間。翌日は休みになるので、その空いた時間を風俗の仕事に充てている、という。
風俗店で再会して結婚するということは、よほどあっちの相性がよかったのだろう。
Aさん(62)は街中で見知らぬ人から良く声を掛けられるタイプだ。人相が恵比寿顔なので声を掛けやすいのかも知れない。
そんなAさんが声を掛けられたのはJR立川駅の南口の繁華街だった。
「お兄さん、食べるおカネがないの…」と声を掛けてきたのは80代ぐらいの老婆だった。
可哀そうに思ったAさんは近くの日高屋に連れて行って「1000円分食べてもいいよ」と奢ることにした。
お腹が空いていたのは本当で80代とは思えないぐらいの旺盛な食欲でガツガツと料理を平らげていった。
「本当にありがとうございました」と礼を言うと、次に出た言葉が「5000円でどう?」だった。
いうまでもないことだが、私の体を5000円で買って下さい、という意味だった。
身なりは小ざっぱりとしている。どうして、そんな状況に陥ったのか聞いた。
「年金をパチンコに全部使ってしまって…」
年金は2月に支給されている。
今は3月9日。
次の支給日は4月15日。
1カ月以上も無一文では生活できない。
関心を誘うためと思われて、問い詰めると「生活保護を受けている」と白状した。
パチンコでㇲってしまったというのも、どこまで本当かどうかも分からない。
これ以上関わり合いたくないと思い、スマホケースに挟んでいた3000円を取り出して、「今はこれしかないから」と言って渡して別れた。