文科省の局長が私立大学の支援事業の対象校に選定する見返りに自分の息子を入学させたことで、受託収賄の疑いで逮捕された。これも一種の裏口入学だが、過去に裏口入学を斡旋していた元都立高の関係者が「時効だから」と口を開いた。
この関係者は教師という立場ながら政界、財界にも太いパイプを持っていた。
で、裏口入学を仲介したのは東海大学の医学部だった。今から30年以上昔の話だ。
依頼主は四国の大病院の開業医だった。バカ息子をどうにか医大に入学させて跡取りの院長に育て上げたかった。
東海大医学部には寄付金という名目で4000万円を支払った。これが裏口入学の資金である。
入学してもバカだから進級できない。そのたびにカネを払って進級させた。
進級できても、最後は国家試験が待っている。最後の難関と思いきやそうでもなかった。
医学部の6年間は、医師免許の国家試験過去10年分を丸暗記することだった。試験は記憶力があればクリアできた。
晴れて医師免許を取れたが、病院ではお飾りで手術などさせないつもりだったらしいが、その後どうなったかは分からない。
おカネのある医者の子息は得てしてこの手で医学部へ入っているのが少なくない?