東北のホールでの出来事だ。
そのホールにはカウンターのお局様がいる。
このホールに勤めて28年。ずっと独身で年齢は59歳になっていた。見た目が不細工だから結婚できなかったわけではない。むしろ、美形だった。
そんなお局様にもめでたく春が訪れた。
同じホールに勤める新入りの30代後半の男性からプロポーズされ、晴れてゴールインすることになった。歳の差20歳ぐらいのカップル誕生となった。
年下男は熟女好みだった。お局様はドストライクだった。
皆に祝福されて結婚。新婚旅行先はお局様のリクエストでチベット経由でブータンに向かった。
お局様は仏教文化に興味があったが、年下男は全く興味はなかった。このあたりからすれ違いを感じるようになった。
それからわずか半年余りで二人は離婚してしまう。離婚したのに二人ともそのホールを辞めることなく、険悪なムードで仕事していた。とりあえず、シフトを分けて顔を合わさないようにした。
離婚理由を年下男が店長に打ち明けた。
「とにかく、彼女がSEX好きで全部搾り取られました」
59歳になるまで未婚を通してきたお局様は、無類のSEX好きだった。それまでは一人Hで慰めていたが、それが一気に弾けた。
仕事から帰るとまず、食事の前にSEX、さらに風呂場でSEX、そして、寝る前にもう1回SEX…
1日3回も求められてさすがの熟女好き年下男も精魂尽きた。
体調を崩すだけでなく、勃起しなくなった。
この話を聞いた店長はさっそくオーナーに離婚理由を報告した。
オーナーは70代前半。死別か離婚かは定かではないが、オーナーは独り者だった。このオーナーが無類の女好きで、バイアグラなどを使ってでも女遊びを続けていた。
離婚から半年あまりが経過したこの4月、お局様は社長夫人の座に収まった。
オーナーが半年余りかけて口説き落とした。
好きもの同士のカップル誕生となった。
で、どういう理由なのか、オーナーは別れた年下男に30万円を渡した、という。
離婚があるから結婚できたが、そのきっかけを作ってくれたことに感謝したのか?