2006年 05月 22日 ( 2 )
とうとうジミー大西画伯がその域に達した。
動物などをサイケデリックな色合いで描く独特の作風がある、ジミーちゃんの絵。類稀なる才能は絵画だけではなく造形物でも遺憾なく発揮されている。
フェラガモで靴を作ったかと思うと御堂筋をジャージ姿で走っている。
ジミーちゃんの絵を模写して、ネットオークションで販売していた、として不正競争防止法違反で奈良の古物商らが逮捕された。
ジミーちゃんの絵はシルクスクリーン印刷のヒロ・ヤマガタやクリスチャン リース ラッセンの作品よりも高い。
例えば、「ジャングルの眼」(額サイズ縦75.0cm × 横67.0cm)が136,500円、「賢い女」(額サイズ縦70.0cm × 横77.0cm)が126,000円もする。
それぐらい価値のあるジミーちゃんの絵を2枚で3万円で模写させ、それを偽造と知りながら転売目的の男に1枚3万~4万円で販売。転売目的の男はネットで16万1000円で売っていた。本物なら50万円前後という。
今、大人の塗り絵が流行っているが、模写した犯人は「ジミーちゃんの絵は塗り絵のようで模写しやすい」とコメントしているように、いっそ塗り絵の本にして発売すればいいかも。
しかも実寸の大判で。
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獄中に読んだ山崎豊子の小説「沈まぬ太陽」に感銘した、というのが理由のようだ。
その小説は読んだことはないが、あらすじはこんな具合。
国民航空社員(モデルは日本航空とされている)で同社の労働組合委員長を務めた主人公、恩地元(実在の日本航空元社員・小倉寛太郎氏がモデル)が受けた不条理な内情を描き、人間の真実を描いた作品。ナショナルフラッグキャリアの腐敗と、単独機の事故として史上最悪の死者を出した日航機墜落事故を主題に、人の生命に直結する航空会社の社会倫理を鋭く抉り出した作品としての評価がある。
他方、「当時激しく対立していた日本航空の労働組合や経営陣の、対立する片側へしか取材活動を行わなかった」とか、「一方に偏った視点から白と黒を別けるような書き方が目立つ」とか、「実在の人物(一般社員)をそれと判るように批判的に書いているため、日本航空の労働組合同士の対立や経営上の対立に恣意的に利用された作品」というような評価もある
生命に直接関わる航空会社の社会倫理について何か感じたものがあるとすれば、金拝主義の自分を反省する気持ちから、御巣鷹登山となったのだろうか?
痩せてイメージがよくなっているわけだから、いっそ、出家して人に得を説いて回るのもいいかも。
ホリエモンが坊さんになる。
これも一つのサプライズである。
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