11月3日午後7時半過ぎ、柔道の石井慧がプロ転向宣言した。
石井のプロ?としての初仕事がバラエティー番組SMAP×SMAP出演だった。
念願だった。
金メダリストが次々にジャンクスポーツなどのバラエティー番組に出られる中、石井は蚊帳の外だった。放言が過ぎて、何をしゃべりだすか分からないので、礼儀や体面を重んじる全柔連がテレビ番組や取材を一切断ったためだ。
本人は出たいのに「スポーツをやったことのない人に頭をたたかれたくな」と強がってみせた。
プロ転向について斎藤監督には一切相談しなかった、という。相談すると就職先が平成管財に就職させられてしまうからだ。
元々、プロ格闘家指向が強かった。金メダルを取っても柔道ではめしが食えない。
SMAP×SMAPでは片岡鶴太郎の指導でSMAPのメンバーと水墨画にチャレンジした。
この番組は収録のために、番組中にプロ転向発言はなかったが「将来は総合へ行きたかった。オリンピックは通過点。60億分の1になりたい」といつものセリフを繰り返した。
石井がプロ転向を決めたのは随分早かったはずだ。北京オリンピックで金メダルを取ってしまったからさあ大変。ロンドンオリンピックも期待されたために、言い出せなかった。何より21歳と若い。
プロ転向を公式?に表明してしまったのがは10月23日の皇居での園遊会。天皇陛下の問いかけに対して「次のオリンピックは目指さない」と断言してしまった。
この会話がマイクに拾われているとは思いもしなかった石井。その後のインタビューで白を切ったが後の祭り。船場吉兆のヒソヒソ女将の会見は練習に忙しい時期だったので見ていなかったようだ。
プロ転向の記者会見では「金メダルを捨て、白帯で総合に挑戦する」という石井。
会見が終わってTBSの格闘技班からインタビューされた時だった。
格闘技班だと分かると、被っていた帽子をわざわざ脱いで「よろしくお願いします」。
ビッグマウスの石井はなりをひそめ、体育会系の1年生の姿になっていた。
当日は茨木市から市民栄誉賞をもらったが、その式典にはピンクのカッターシャツでノーネクタイ。こんな賞はどうでもいい、という表れだが茨木市民の両親はハラハラドキドキだったろう。
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