今回の自民党の総裁選はプロレスらしい。
つまり筋書きのあるストーリー通り。候補者が次々に名乗りを挙げているが、勝つのは誰かあらかじめ決まっている、ということ。
候補者が乱立するのは、マスメディアの関心を一気に自民党へと引き寄せる狙いのようだ。
月曜日の夜に福田首相が突如の退陣表明。それに続く総裁選。いやが上でも関心は高まる。
自民党の術中にはまるがごとく、日曜日の朝の番組は、報道2001、サンデーモーニング、サンデープロジェクト、はもちろんのことサンジャポまでがこの総裁選をトップニュースで時間を割いて報道していた。
確かに総裁選の行方は関心があるが、候補者の顔ぶれを見ると後から手を上げた棚橋泰文、山本一太議員らは明らかに泡沫候補。枯れ木も山の賑わい。果たして7人の候補者の中で何人が20人以上の推薦人を取り付けて正式に立候補するのやら。
こんな茶番劇を見せられていたら、ますます国民は民主党に政権を取らせてみようかと思うばかり。
衆議院解総選挙後を睨んでの総裁選びになるのだが、自民党ではこの国を変えられるわけがない。
戦後、官僚と自民とが癒着して来た結果が今のざま。官僚のいいなりに政治を進め、税金の無駄遣いを重ねた結果が国家の危機的赤字財政。会社ならとっくに倒産している。
テリー伊藤が安倍、福田の途中退陣をこうたとえた。
「ソムリエにまずいワインを2度も出された。普通ならお客はテーブルをひっくり返して、別のレストランへ行く」
自民党というソムリエは3度もまずいワインを出そうとしている、ということ。
自民とがどんな華々しい総裁選を展開しようとも、国民はそんな茶番劇に直接付き合うこともできないし、誰がなろうとも日本を変えることはできない。
民主党の野田よしひ議員が乱立の裏側を面白く読み解いていた。
与謝野馨、小池百合子らはいずれも東京選出なのだが、予想される解散総選挙では落選することもありうることなので、総裁選で名前を売りたいがため、と。
与謝野の東京1区には前回は落選した民主党の海江田万里の地盤。
小池の東京10区は自民党から新党日本に鞍替えした小林興起の地盤。
民主党人気が高まれば総裁候補が落選なんてこともありうる。
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