「福田総理は腹黒いところがないので人気がない」と言い放ったのは柔道金メダリストの石井慧選手。たかだか21歳の若造の発言が全国の茶の間に繰り返し流れた。
福田首相もこのシーンは「うふっ」とシニカルな笑いを浮かべ、苦々しい思いで見たことだろう。
福田首相擁護なのか批判なのか。
北京オリンピックでスタンディングオベーションで日本選手団を迎え入れなかったのは、福田首相だけ、とリーダーシップ論が再燃した。
辞任を決意したのは先週末だという。
この石井発言が引導を渡した、と勝手に思っているのだが、1日午後9時半から、福田首相が突然の辞任会見を行った。
安倍前首相に引き続きわずか1年足らずで政権を途中で投げ出す結果になった。
自公政権の限界でもある。
公明党の太田代表も「熟慮した結果の判断。明日から対処する」と言葉少なく答えるのがやっと。
突然の辞任理由は自己の能力を鑑みるものだった。
支持率も20%台では政権担当能力がないことを自覚している。
臨時国会が始まって国会が空転するよりも、今のタイミングを選んだ、ということ。それよりも新しい布陣でのぞむほうが間違いなく国益につながる、と判断した。
なってはならない人が首相になっただけのこと。
二世議員の悪い習性。
苦労して掴んだポジションではない。だから簡単に投げ出すことができる。
1年で毎年のように首相が変わるようでは世界の笑いもの。国際的信用力も急降下だ。
それ以前に国民が不安になるばかりで、この国の将来にますます希望が持てない。
次期首相は麻生が既定路線なのだろうが、毒餃子問題で中国にガツンといえる人物になってもらいたい。
しかし、ここんところ2世議員ばっかり。
ひ弱で打たれ弱い。
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