ジャパンオープンの平泳ぎ200メートル決勝で北島康介が世界新を1秒ほど縮める新記録を樹立した。
これで日本水連の腹も決まった。10日の正式発表を待つまでもなく、スピード社のレーザーレーサーの着用を認めることになってきた。
後は、北島が個人契約を結んでいるミズノの対応が注目される。会社のメンツを押し通すか、北島が金を獲るために潔く身を引くか。
北島もスポンサードしてくれているミズノには十分気を使っているのは分かる。
「ミズノの水着で出たい」としながらも、世界新を出したことで本音はスピード社に完全に傾いたはずだ。
有力選手が次々にスピード社の水着で日本新記録を連発する中、一人蚊帳の外にいるのが、アテネオリンピック・女子800メートル自由形で金メダルを獲った柴田亜衣だ。
柴田の場合はデサント(アリーナ)と契約している。ジャパンオープンではアリーナ以外にスピードも着用したものの記録は出なかった。どちらの水着でも自己記録からは10秒も遅い。
記録が出なかったためか、柴田はスピードの水着には非常に消極的で「腕をぐるぐる回すタイプなのでアリーナの方が回しやすい」とあくまでもスポンサーの水着を評価した。
しかし、柴田の姿に日本の武士の姿を見た。
恩義を忘れない。
柴田が記録を出しても「アリーナで本番に臨む」といえば、現代版サムライだったのだが。
話はそれたが、ミズノが契約違反金を取るのか、はたまた取らずに、契約を解除するのか。いずれにしても、ミズノの度量が問われる事態になってきた。
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