スピード社のレーザーレーサーをテスト着用したら、何とジャパンオープンで5つも日本新記録が出てしまった。
改めて、レーザーレーサーの強さを見せつける結果となった。
その中にミズノと個人契約している北島康介やミズノスイミングチームに所属している松田丈志らも含まれていた。
選手の心苦しさを北島はTシャツに表した。
「泳ぐのは僕だ」
英語、日本語、中国語の3カ国語をプリントしている。準備万端だった。
契約の関係上「ミズノの水着で出たい」としながらも「スピード社も素晴らしい」と心が揺れ動く。
この日、北島はミズノの改良型水着でレースに臨んだ。北島が全身タイプを着用している姿を初めて見た。肩を痛めて記録は期待できない中、決勝ではスピードに履き替えた。
泳ぎこみ期間に加え、肩が本調子ではないコンディションで、あっさり日本新記録を出してしまったわけだから、水着の力によるところが大きいことを認めざるを得ない。
日本水連としては日本メーカー3社とのスポンサー契約の問題もあるだろうが、オリンピックで選手にメダルを取らせる最良の方法を選択しなければいけない。
日本水連は政治決断を迫られることになる。
そもそも、ミズノがスピード社との契約を破棄していなかったら、今の水着問題は起こっていなかった。スイムウエアにも自社のランバードのロゴにこだわったことが、事の発端だ。
ミズノと個人契約している北島は、ミズノに金銭面でサポートを受けてきたのだろうが、契約金を返してでも、メダルが取れる水着を着たいはず。
ミズノ、デサント、アシックスの3社はレーザーレーサーに近い締め付けのきつい水着を作ったようだが、締め付け度が足らなかったようだ。
特にミズノは社運を賭けてスピード社との契約を解除した。オリンピックまでに同等以上のものを提供するために、改良、改良が重ねられていくことだろう。
間に合わなければ、最後はレーザーレーサーに各社のロゴを入れてみる?
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