ワタミのアキレス腱
2008年 06月 01日
2人の共通点は、違法派遣を繰り替えいていたことではなく、時代の寵児としてマスメディアにたびたび取り上げられていたことだ。
時代の寵児が自らの不祥事で失脚して行く中で、堂々としていたのがワタミフードサービスの渡辺美樹社長。
居酒屋「和民」チェーンを展開。2000年3月には東証一部上場。2006年10月には教育再生会議委員に就任している。
そんなワタミフードサービスの一部の店舗で、アルバイト店員の労働時間から30分未満のものに関しては切り捨て、その分の賃金を支払っていないことが分かった。
大阪労働基準監督局の是正勧告を受け、47店舗で217人、計約1200万円に上ったが既に支払ったという。
現在は1分単位で勤務時間を管理している、という。
渡辺美樹社長のウィキペディアには、こんなことを書かれている。
ワタミグループは就職ブラック企業として常に名前が挙がっている。
ウィキペディアなのでどこまで信頼性があるかどうかは分からないが、かなり厳しい労働環境であることは間違いない。
ワタミは他の会社が5年ですることを1年で、10年ですることを2年に凝縮してする。その分仕事はハードになるが、2年後は10年分成長している。ただの居酒屋の店長ではなく、年商1億円の立派な経営者になれる、というのが渡辺美樹社長の持論のようだ。
こんなハードな労働環境では落ちこぼれて、不満も出てくる、というもの。
組織が大きくなれば、末端まで社長の思いが伝わりにくくなる。その典型でもあろうか。
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