愛知県豊田市で起こった女子高生殺人事件。日本の警察の捜査能力を持ってすれば、早期解決しなければ、警察そのものの信頼性がなくなる。
愛知教育大学付属高校1年の女生徒が、2日、マネージャーをやっているサッカーの部活を終えて下校したのが6時45分。普段なら7時過ぎには帰宅するのに、9時になっても帰ってこない。
ケータイに電話してもつながらない。心配して周辺を探したけれど見つからない。午前0時ごろ警察へ捜索願を出す。
遺体が発見されたのは翌午前5時半ごろ。自宅から1キロほどの田んぼの中。制服姿で仰向け状態で、制服は泥だらけだった。
顔面を強打され、多量の鼻血を流し、それが喉に詰まって呼吸ができなくなったことが原因の窒息死とされているが、首には7重に黒いビニール紐が巻きつかれていた。
かばんは現場から15キロほど離れた岡崎市内の川べりの茂の中に落ちていたのを遺体が発見された同時刻に近所の主婦によって発見されている。
発見時刻の符合は単なる偶然だろうか。
殺害されたと思われる午後7時以降は一気に暗闇になる。農道を通学路にしていたようだが、街灯はなく辺りは真っ暗になる。
朝は5時を過ぎれば一気に明るくなる。
各局、朝のワイドショーではこの事件を取り上げている。
朝ズバにはこういう事件ではレギュラーの元警視庁刑事の宮田栄一氏が事件をこう推測した。
「顔面を殴り、7重に紐をまいているということは強い殺意を感じさせる。かばんを持ち去っているが、物取りの犯行ではない。高校生では大金を持っていない。メールや手紙、写真を取り戻したかったのではないか」
豊田市周辺では3月から4月にかけて不審者情報が相次いでいる。
カッターで切られた、スカートをめくられた、押し倒された、写真を撮られたなど6件の情報が寄せられていた。
事件当日のホームルームでも、同校の生徒が帰宅途中で腹を殴られた、緑の車の男が下半身を露出した、と注意を呼びかけていた。
さらに被害者はケータイのプロフで「なんか怖い」「気持ち悪い。部活動しよう」と書き込むなど、何かに怯え、身の危険を感じていた様子が伺える。
宮田氏は「一連の不審者情報とは異質。一連の延長線上と考えるよりも、被害者を特化して狙っている」と分析。
通り魔ではなく、ストーカーだということだが。
この一連の不審者は今回の事件とはまったく別ものなのか、同一人物なのか。
愛知県警といえば、昨年5月、愛知長久手町立てこもり発砲事件が記憶に新しい。
撃たれた警察官を何時間も救出できなかっただけでなく、救出のために投入したSATの隊員が流れ弾に当たって死亡するなど、事件解決に時間がかかりすぎたことから愛知県警の捜査・指揮に批判が浴びせられた。
このときの汚名を返上するためにも、犯人の早期逮捕が望まれる。
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