てっきり日本陸連は頭を悩ましているのかとおもったらそうではなかった。
東京マラソン2008で日本人トップでゴールインしたのは一般参加の藤原新選手。タイムは2:08:40と9分台を切る好タイム。
終盤足がつりそうになり、何度もよろけながら走る姿は痛々しいものがあったが、それを乗り切って2位でゴールした。
本命視されていた諏訪利成、入船敏らを軸に日本人トップ争いが展開されていたが、マラソン2回目の藤原が積極的なレースで、本命を抑えた。
藤原新選手は拓大陸上部出身。箱根駅伝は2回ほど出場しているようだ。
平成16年卒業。現在はJR東日本所属。昨年のびわこ毎日マラソンが初マラソン。
勝利者インタビューでこう自信のほどを語った。
「後半足がつりそうになって、冷静に対処できたのがよかった。最悪の事態、棄権も頭をよぎったが冷静に対処できたのがよかった。レース前から(日本人トップを)意識していた。(北京オリンピックに)選んでくれたらうれしい」
日本陸連の沢木啓祐専務理事は、開口一番こう手放しに喜んだ。
「待ち望んでいた新人が台頭してきた。マラソンは最後のまとめが肝心。うれしい悲鳴」
日本人男子マラソン界は期待の選手が期待通りの活躍が見られず、陸連関係者もやきもきしていたのだろう。
解説していた瀬古俊彦も「新しい名前が出てきてうれしい。最後に粘ったのがよかった」とニューヒーローの誕生を喜んだ。
実況の河村亮アナはこうばしっと閉めた。
「“新”たな才能が輝いています」
いうまでもなく、藤原新選手の名前と引っ掛けているのだが、我ながらいいフレーズが出たと一人悦に入っていることであろう。
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