20数年来の知り合い。10数年のブランクののち、このところ頻繁に会っている。その人から衝撃の告白を受けた。
「パニック障害で未だに電車に一人で乗れない」
まったくそんな風には見えない。そもそも自分で会社を経営しており、昔から元気ハツラツオロナミンCドリンク状態。
「今年、家族で海外旅行に行ったけど空港までは、電車。これが嫌で嫌で行きたくなかった。家族と一緒だったけど、それでも大変だった」
逃げ場のない不安感に駆られて電車に乗れない。満員電車は特にダメ。その症状が出始めたのが、28歳。営業マンなのに電車に乗れなくなった。結局、会社を辞めて独立することになる。
車は逆に落ち着く場所らしい。自分の部屋に逃げ込める感覚のようだ。全国各地の移動はすべて車。北海道であろうが、自らが運転する。
パニック障害と闘いながらも、会社を興して一財を築いた。
岸和田市で生活保護の男性が東京や福岡への病院へ通院するための交通費として439万円を支払っていたことが問題になっている。
北海道でも似たようなケースがあった。生活保護の元暴力団員が、介護タクシー会社と共謀して病院へ通院するタクシー代を2億4000万円も騙し取っていた。常識では考えられない金額なのに役所は適正として支払っていた。
岸和田は実際に通院のために使っていたものと思われるが、大阪市内の移動でも「電車に乗るとパニック症状が出る」と男性側の申し出を認めてタクシー代を払っていた。
パニック障害者は実際に電車に乗れないことは分かったにしても、役所は“適正”であれば、生活保護費以上に法外な交通費を支給するところのようだ。
同和枠採用の職員の仮病欠勤で何年も休みながら、ほぼ満額の給料を支払う大甘ぶりだったし、ヤクザが脅せば億単位の交通費を支給してみせたり。
その一方で、福岡では生活保護を打ち切られた男性が餓死した。
岸和田のケースの詳細は分からないが、役所はおとなしい人には強く、大声を出す怖い人には弱い組織のようだ。
役人とは、ことなかれ主義の塊。
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