北野高校で同級生だったNHKの藤井彩子アナと橋下知事はこのまま犬猿の仲になるのだろうか。そんな印象を持った番組内容だった。
問題の番組は8日にNHK大阪の「かんさい特集」。
番組の内容はこんな具合だった。
先日行われた大阪府知事選挙で橋下徹氏が、新たな知事に選ばれました。
今後、大阪府の財政再建や経済再生、教育問題など様々な課題に取り組むことになります。
そこでNHK大阪放送局では橋下知事と大阪市の平松邦夫市長にご出席いただき、
討論番組を放送します。これからの大阪をどう変えるのか。
19:30~20:50の生放送で、橋下知事は30分遅れてスタジオ入りした。
これを藤井アナは「およそ30分の遅刻で到着されました」と紹介。
「遅刻といわれてもこちらの責任ではない」と橋下知事はファイティングポーズのスイッチが入り、戦闘モードで討論へと突入した。
それには伏線があった。
当日は東京で政党や省庁へのあいさつ回りのスケジュールが入っており、7時半までにスタジオ入りすることは最初からできなかった。NHK側は公務を切り上げてでも番組に出ろ、と強硬にいってきていた。
非常事態宣言の話から橋下知事に話を振る。府債を発行しないで2400億円カットすることはできるのか、との質問。この時点で不機嫌さが明白。
これには元鳥取県知事の片山氏が助け舟。
「役所は予算を使い切る悪い癖がある。予算を使い切ることをやめさせれば鳥取県でも200億円余った。目標を持つことはいいことだ」と持ち上げた。
聖域なき見直しをテーマに府の施設の見直しの件に。
藤井アナは「81の施設を見直すそうですが」と質問すると、
「そんなことはいっていない27施設でプロジェクトチームを組んでから検討する話」
「図書館はどうして必要なんですか」と藤井アナは意地悪に返す。
「知のセーフティーネットですから」
「では、スポーツセンターは?」
「スポーツセンターが知のセーフティーネットですか?」
次に橋下知事が民間への売却を挙げていたドーンセンターの話へ。
ネチネチした質問で橋下知事をいたぶる藤井アナ。
これで一気にブチ切れた。
「NHKのインサイダー問題はどうなっているんですかね」と反撃に出た。
番組中に攻撃されることのないNHKアナはさぞかしびっくりしたことだろう。「申し訳ありません。では次に行きたいと思います」と謝って矛先を変えることに必死だった。
橋下知事には計算があったはずだ。
NHKとけんかするのは逆に拍手喝さいを受けると。
一連のNHK職員の不祥事問題。職員のインサイダー取引もうやむや。なんといってもたいして見もしないNHKの受信料に対する不満。
これがたかじんの番組で30分遅刻をなじられても、笑ってかわしたはずだ。
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