毒餃子問題。
中国政府としては没問題で片付けるのかと思っていたら、さすがに北京オリンピック効果。国際世論を恐れたのか、異例とも思える不満分子説を落としどころにもってきた。
残留農薬でもない。
中国でもトップクラスの食品工場が未だに残留農薬の野菜を使っているようではしゃれにもならない。
この線は消えた。
次に工場内で検出された殺虫剤は使っていない。
中国の工場ではさもありなんだが、そこはオリンピックの選手や観光客にも食材を提供できる認定工場なので、それもない。
こうして可能性を一つずつつぶして行くと、明らかに毒物は検出されているとなると、残るのは不満分子説しか残らない。
去年、この工場では中年労働者が強制的にリストラされている。
裁判所へ訴えた従業員もいるようだ。
日本では管理者ユニオンに駆け込むケースが急増いている。
会社を不当解雇された、退職金を払ってくれない、などといったことから大忙しで、グッドウィルや船場吉兆の従業員もここに駆け込んだ。
組合費を3000円ほど払えば組合員になれるとか。
個人で会社と闘っても泣き寝入りするが、会社にとっては泣く子も黙る「管理者ユニオン」。その名前を聞いただけで和解に応じるケースも少なくないようだ。
こうした制度が中国にあるかどうかは分からないが、もし中国にもあるようなら、今回のような不満分子による毒入り餃子事件は回避できたかもしれない。
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