毒入り餃子事件に発展した中国の天洋食品製の冷凍食品を輸入している会社は、その後の調べで19社に及んだ。被害者も拡大している。
品目も餃子だけではなく多岐にわたった。いちいち公表されているリストと照らし合わせることはできないほどの数だ。
それならば、面倒だとばかりに中国産はとりあえず中止してしまえ、という立場に立ったのがファミリーレストラン大手のすかいらーく。
安全・安心への取り組みを重視する同社ならでは。君子危うきに近寄らず 、ということか。
天洋食品製の加工食品を扱っているニュートーキョーや白木屋もメニューから外す処置を取った。
中国産食品の危険性はこれまで海外での出来事だった。
しかし、被害が日本国内で起こってしまった以上、日本人の思考回路は中国産=危険、という図式が完全に刷り込まれた。
では、中国産をボイコットしてしまえばいいのだが、そんな簡単なことでは済まない。
食品メーカーの社長は「中国の食料品なくして日本の食は成り立たない」と悲鳴を上げる。輸入冷凍食品のうち、73%が中国からに頼っている。
食料品の自給率が39%しかないわが国は、簡単にチャイナフリーとはいかないのが現実だ。
加えて、今回の毒入り餃子事件は、残留農薬ではない可能性も出てきた。パッケージからも「メタミドホス」が検出されているとなると、製造過程で誰かが故意に混入させたことも考えられる。
この会社では労働争議も起こっているとか。そうなると会社を困らせるために犯行に及んだことも考えられる。
まずは、どの過程で混入したのかを徹底的に糾明していかないことには、安全なものまで中国製というだけでボイコットされる。
北京オリンピックを控えているので中国当局も今回の事態を無視できない。どの程度本腰を入れて捜査するかは分からないが、早急に解明しないと日本人が飢え死にする。
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