船場心斎橋筋商店街にけったいな店がある。店がけったいというより、経営者がけったいだ。
最初、今年流行ったブルブルマシンの店でオープンする予定だった。完成間近の店内にブルブルマシンが並んでいた。
ところが、店は完成したのに、一向にオープンする気配がない。
1週間経ち、2週間経ち…オープンしないまま1カ月以上が経った。完成したばかりの店内が、オープンもしないで取り壊され始めた。
ブルブルマシンでは先はないと業態転換を図ったのだ。それはそれである意味当たっていたのだが、内装をやりかえてオープンした店はパスタの店だった。
陰気だ。
店内ではなく周りの雰囲気だ。アーケード街の中なのだが、隣は繊維問屋。いつもパッキンが山積みになっている。
お洒落なパスタ店の雰囲気もぶち壊しだ。
パスタの店を始めたのも束の間。数ヶ月で業態転換を図る。
次にオープンしたのが、野菜を食べさせる店。この時点で終わっている。
野菜ジュースや精進料理のバイキング。誰がこんな店へ行くのかと思っていたら、案の定、また、衣替えをした。
行きついたのは婦人服の販売。この商店街では最もポピューラーな業態である。
で、原点回帰した時に店頭には当初の予定で始めるはずだったランボルギーニマークの入った高級そうなブルブルマシンが誇らしげに意味もなく鎮座していた。
よほどこの経営者はお金が余っているんだろうな。
閉店後の店頭に黒塗りの高級外車が止まっているのを何度も見かけた。業態転向するタイミングの時に。
今はカネはあるけど、先が読めない典型だ。
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