加古川市の小学2年生が自宅前で殺害された事件で発生から5日。一向に犯人の手がかりがつかめない現状に、バンキシャのご意見番で元検事の河上和雄氏は「捜査の地域格差が原因。(加古川署は)捜査に熟達していない」と切り捨てた。
「今頃コンビニからビデオを集めても遅い。事件があったあとですぐに草むらも全部刈って捜査しなければならないのにそれもしていない」と捜査方法も批判した。
事件から3時間後、初動捜査で加古川署は犯人をとっ捕まえた、と意気揚々だったに違いない。
近所の若い男が公園で被害者と一緒に遊んでいる、という情報をつかんだときには、捜査員は小躍りしたことだろう。この時点で犯人はつかまったも同然と思ったに違いない。
重要参考人になったのは20代前半の無職の男性だった。
この参考人は被害者の近くに住んでおり、公園の砂場で被害者と知り合い、公園でおっかけっこなどをしながら遊んでいる姿を目撃されていた。
二十歳を過ぎて仕事にも就かず、普段から公園で小学生と遊ぶだけで十分怪しい。
捜査員5~6人がが参考人の自宅を訪れたのは午後9時。
事情聴取は2日間、延べ10時間にも及び、嘘発見器にもかけられたが、結局シロだった。
参考人はバンキシャの取材に応じ、被害者は「礼儀正しく、賢い子だった」と回想している。
取調べを受ける中で、新たに探している犯人像が猫殺し。
被害者宅の近くに殺された猫が放置されていたことに、小動物の虐待から人間の殺害を関連付けているようだ。
そう、酒鬼薔薇も最初は小動物の虐待から始まり、人間へとエスカレートしていった。
そのほか大声で叫びながら自転車に乗る男などが捜査線上に浮かんでいるようだが、こういう殺人事件に慣れていない地方の警察署は初動捜査でつまづいてしまう。
通り魔か顔見知りの犯行か。加古川署の捜査に頼るしかないが、1年前に小学4年生が通り魔に刺されたたつの市の事件は未だに未解決。
だから河上和雄氏は兵庫県警の捜査能力にいらつくわけだ。
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