納豆ダイエットを発端に数々の捏造が発覚した関西テレビの「発掘あるある大事典」問題で、ついには千草宗一郎社長が辞任するに至った。
この問題を受けて民放連は関テレを除名処分にした。
民放連を除名になると当然不都合なことが増えてくる。
たとえば、キー局と番組を送受信する際の回線使用料の加盟社割引が適用されなくなる。また、民放連として一括契約している来年夏の北京五輪の放送や、番組で使用する音楽などの著作権契約について、すべて関西テレビが独自に結び直す必要が出てくる。
この結果、放送局としての信頼が低下し、広告収入が下がることが懸念される。
自民党が参院選向けに作ったコマーシャルが物議をかもしていた。それについては
自民党の詐欺的広告には誰も騙されないでもふれた。
年金問題で安倍総理が「皆様の年金は責任を持ってすべて保証します」という表現が、各局の広告倫理規定に照らし合わせ、「実現の可能性がはっきりしない約束に問題がある」と指摘され、「年金の全額支払に責任を持って取り組んでいます」バージョンに差し替えられた。
ところが、関テレだけは「すべて保証します」バージョンを6月25日から7月4日まで流し続けていた。
関テレは「誇大表現と取られる懸念はあるが、考査基準から逸脱していない」と受け入れた。
ここからは想像だが、この広告を作った電通にすれば、自民党の意向を受け是が非でも「すべて保証」バージョンを流したかったが、モラルのあるテレビ局には断られた。
そこで、電通は民放連を除名され広告収入が下がることが懸念されていた関テレの弱味に付け込むように「このバージョンのままなら出稿しますが、変更バージョンなら出稿しません」と持ちかけた。
関テレとしてはのどから手が出るほどこの広告が欲しい。それで、すんなり受けた。そんなことだろう。
結果的に、関テレの信頼性が再び落ちた。
金のためなら放送人のモラルもなく、自民党の詐欺的広告の片棒を担ぐ電波芸者、と。
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