スポーツ特待生というのは高校野球でもバリバリにやっている、と思っていたら日本学生野球憲章で禁止されていた。
初めて知った。
その理由が高校野球は甲子園人気と相まって特に人気が高い。そこで優秀な選手を獲得するために過剰な特待を防ぐことが目的のようだ。つまり授業料免除だけでなく、それこそ支度金のような金までが動くことを未然に防ぐためであろう。
しかし、この特待生制度が禁止されながらも、このルールを破っているのは問題が発覚した専大北上高だけではないことは、容易に想像がつく。親元を離れ遠くの他府県へ野球留学する優秀な選手は全部特待生だと思っていた。
かわいそうなのは特待生で入学した選手だ。特待生が原因で野球部が自主解散になった、と思われたのではやるせない。
学校側は特待制度を廃止すると父母会で説明したようだが、簡単に了承は得られていない。家計が貧しければ、寮費から授業料などを新たに負担しろといわれても素直に分かりました、とは返事できない。
現役野球部員93人中26人が授業料免除などの特待生である。特待生ということはそれだけ野球の技量もあるわけだろう。
学校側は特待制度を廃止して、授業料を払う形で再生するようだ。そうでなければ高野連も再加入にはクビを縦には振らない。
高野連を除名になる前に野球部の自主解散を取った。夏には間に合うように高野連の寛大なる処置を待つしかないわけだが、万一、夏の大会が閉ざされたらそれこそ野球をやめて自暴自棄になり、道を踏み外す者だって出てきそうだ。
高校野球が他のスポーツに比べてここまで突出するのは、主催する朝日新聞に原因がある。専大北上高を批判するばかりでなく、選手がグレないようにフォローしてやることだ。
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