テレビカメラマンが同船した宮崎県日向市のマグロ延縄漁船が、消息不明になった第一報から、船尾を見せながら沈んでいる現場を発見したときは、誰もの脳裏には“絶望”の二文字が浮かんだはずだ。
消息不明から3日、救命いかだで漂流しているニュースがもたらされたときは、宮崎県民一同が万歳したことだろう。
東国原知事も無事発見に胸をなでおろしている。
今回の遭難事故は大型船の当て逃げによるものだ、ということが分かってきたが、助かったのは救命いかだが装備されていたためだ。
遭難した幸吉丸は9.1トンの小型漁船のために、救命いかだの装備は義務付けられてはいなかったが、船長は万一のことを考え装備していた。
さらに、幸運だったのは、去年7月に海難訓練で、救命いかだに乗り込む練習に船長が参加していたこと。
船体が真っ二つに引き裂かれ、沈む数分間でいかだを難なく操作できたことが何より大きい。
消火器の使い方一つとっても、消化訓練をしていなければ、いざ、火事が起こった場合、パニくって消火器を満足に使えないだろう。
今回助かった要因は、義務付けられていない救命いかだを装備していたことと、海難訓練を受けていた2つが重なったために「助かった」といっても過言ではない。
無事発見された日の夕方、1時間ほど時間が空いたために、久しぶりに市内をジョギングしていた東国原知事に災難が起こった。知事に就任以来、多忙で、ジョギングする時間がないため、体重も60キロをオーバー。運動不足から筋肉はぶよぶよになっている。久しぶりのジョギングタイムだった。
久しぶりに走っている知事を見かけて、手を振ったドライバーの車が、わき見で追突事故を起こしたそうだ。
知事も手を振り返したため、責任の一端がある。現場には重たい空気が漂ったことはいうまでもない。
これからも時間ができると、知事は走るだろうが、ドライバーはわき見運転をしないように呼びかけている。
大難去って小難再来ってとこか。
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