悪徳不動産企業の一つに数えられている大阪の木○産業。
住専からの大口借り手なのだが、債権回収を逃れるために2億円の資産隠しをして強制捜査を受けたのは今から7年前。
その前年、東京へパチンコ店の視察に行っていた木○社長ら一行は、偶然、池袋で8人の死傷者を出した通り魔の犯人に出くわし、追っかけて取り押さえ、一躍正義のヒーローとしてテレビに出てしまった。テレビには出てはいけない人が出てしまった。
それよりもさらに昔、木○産業の本社へ社長をたずねて訪問したことがある。
社長の「お客様です」の声に、30~40人いた事務所の社員が一斉に立ち上がり笑顔であいさつしてくれた。
社長室に通される。
お茶を運んできた事務員はひざを突いてお茶を出す。
かしづく。
そんな感じだ。
仕事が終わり社長が「お客様お帰りです」というと再び全員が立ち上がり見送ってくれる。
最後は男性社員2人がエレベーターに乗り下まで送ってくれた。
エレベータの中で一生懸命作り笑顔をしている。
妙な社風を瞬時に感じ取った。社員は社長のロボットであることを。
そんな木○産業の社長が久々に「セクハラ社員旅行疑惑」で新聞を賑わせてくれた。
1人15万円かかるグァム旅行を全額会社もちにする条件として「社長と2人でも喜んで行き、同じ部屋でも心からお世話したい人」を募集していた、という。
もう一つの選択肢としては2人ではなく、団体で部屋も別だが、これは当て馬。
こんな案内をグループ会社などの社員、派遣、アルバイト150人にメールしたようだ。
木○社長の本領発揮だ。
こんなセクハラまがいなことをすれば、健全な社員は内部告発する。それが読売新聞に流れたようだ。
文面を変え、部屋も男女別々にして参加したのは16名。忠誠心を誓う踏み絵旅行に参加したのは16名ということか。
ここの会社は役員も含めて全員が社長のロボット。誰も楯突けない。
読売の取材に対して社長は「本当に旅行に行きたい人を選ぶつもりで、企画したグループ会社の社員に『気持ちの強い人がいいのでは』と伝えた。社員が意図を誤解し、不適切な表現の文書となった。別の社員から指摘を受け、文書の修正を指示した」と苦しい弁明をしている。
今頃は垂れ込んだ犯人探しをしていることだろうが、こんなろくでもない会社はとっとと辞めたほうがいい。
どうせ、今でも社員は成績によるアメとむちの使い分け体質なんだろうから。
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