食の安全を脅かした不二家の不祥事発覚以来、ディズニーランド、USJが消費期限材料を使っていたことを公表した。
いずれも内部告発に端を発しているものと思われるが、今度は関テレの人気番組「発掘あるある大事典」で、7日放送分の納豆のダイエット効果が捏造であったことが発覚した。
今回は週刊朝日の取材がきっかけだが、誰かが週刊朝日に垂れ込んだか、番組放送以降、全国のスーパーから納豆が売り切れるほどの現象を単純に疑問を持ったかのどちらかだろう。
捏造ということをなかなか認めようとしなかった千草宗一郎社長だが、捏造内容はかなりひどい。
①被験者がやせたことを示すのに別人の写真を使用
②アメリカの大学教授の発言の日本語訳の一部をねつ造
③被験者の一部の中性脂肪値が正常値になったとしたが、測定せず
④納豆を朝2パックまとめて食べた場合と、朝晩1パックずつ食べた場合の比較で、被験者の血中イソフラボン濃度の結果をねつ造
⑤被験者の血中のDHEA(ホルモンの一種)量検査のデータをねつ造、また、許可を得ずグラフを引用
これでとばっちりを食うのが罪のない納豆だ。
こんな報道を受けると不二家の一連の流れから納豆は危険な食べ物、と誤解する人も出てくる。
でも、真の納豆ファンはこれで品切れが起こることがないだろうから、安心して納豆が楽しめる。
ダイエット効果がない、と知った視聴者の声として「今まで買った納豆代を返して」なんてのもあったが、そもそも納豆は健康食品なんだから文句をいうのはお門違い。
TBSの健康情報番組は白いんげんダイエットで腹痛を起こした視聴者が続出したため、番組は打ち切りになった。
「あるある」も10年以上続く人気番組だが、この時間帯は風呂に入っているか、行列のできる法律相談所を観ている。
千草社長は「報道機関でもある放送局として、視聴者の信頼を裏切ることになった。誠に申し訳ない」と謝罪しているように、番組の打ち切りは決定だろう。
ところで、内部告発は今年のブームになりそうな予感だ。
誰が告発したか犯人探しに労力を使うより、コンプライアンスを実践すること。
で、任天堂のwiiのスポーツゲームを毎日30分やるとダイエット効果があることをアメリカ人が実証していたようだが、これでまたソニーに水をあけることになる。
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