昼食場所を探すのに、京都・錦市場をぶらついていた時だった。その建物を発見したとたん吸い寄せられてしまった。看板のような赤い物体が気になった。
近づいてみると、なんとこれがラーメン屋ではないか。今日もラーメン気分だったので、迷わずに店内に。
入ってびっくり。ラーメン屋のイメージはどこにもない。オシャレな創作料理店、と一風情で、椅子は深く腰かけられる肘掛け椅子。高級感たっぷり。
注文したのはこがしみそラーメン。
出てきたのは真っ黒いラーメン。これまで味わったことのないスープだ。トンコツでも、醤油でも、味噌でもない。魚介スープの尾道でもない。味噌を香ばしくこがして、こくもある。3重◎を付けるほど癖になる。
旨いラーメンを見つけた時の喜びは格別のものがある。
ランチタイムにはラーメン全品にごはんが付くのだが、トロロごはんを出してくれる。
3日連続でうまいもの屋に大当り中。
味だけではない。丼鉢などの器や箸にも店主のこだわりを感じさせる。店オリジナルの焼き物の箸置きのあるラーメン屋なんて見たこともない。竹箸も3ランクほど高級なものを使っている。
ラーメン屋でまずお茶が出るのも珍しい。ラーメンを運んできた時は冷たい麦茶をつけてくる気配り。
店員のあいさつも大きな声でハキハキと元気がいい。
最後まで気持ちがいい。
レジで気がついた。
博多・一風堂が経営する五行だった。
そういえば、店主の河原氏が新業態のラーメン店を開発しているのをテレビでみたことがあるのを思い出した。
オシャレな創作料理店の意味も分かった。
夜はラーメンも食えるバーになるようだ。
どうやら、うまいものを動物的直感で見分ける能力が自分には備わっているようだ。
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