バブル経済によって生み出された大量の不良債権を外資系の投資会社が狙っている。不良債権を安く買って、担保不動産資産を売却したり、資産価値を高めて利益を得る。
バブル経済は日本を安く乗っ取るためにアメリカによって仕組まれた罠だと思っている。
投資ファンドの一つにローンスターという会社がある。
得意分野は破綻したゴルフ場の買いあさり。それらをまとめて新たな会社を立ち上げ、株式を上場して莫大なキャピタルゲインを得る。
TBS記者と遭遇する。TBSが追っかけていたのはローンスター。その一点で取材に来たようだが、いきなりあてが外れた模様。
ローンスターの関係を証明する文章がないからだ。
メディアを呼んだ側は有頂天だった。
TBSが来たということは、当然テレビカメラもセットだと思っている。
「TBSさん、カメラクルーは?」
周りを見渡してもそれらしき姿がない。
「今回はハンディーで撮ります」
で、スーツのポットからおもむろに取り出したには、ハンディーカムだった。
メディアを呼んだ側の顔面が蒼白になる。
ローンスターの関係を証明する文章がなかった落ち度もさることながら、ハンディーではとりあえず絵は押さえておくという程度の扱いだ。
ま、来ただけでもいいじゃないか。
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