国連安保理は核実験を発表した北朝鮮に対して全会一致で、国連憲章7章41条を採択した。41条は非軍事的措置で、ミサイル計画に関する物資、人物の入国を禁止するものだが、ここで最大の焦点になっているのが、北朝鮮に出入りする船舶の積荷検査。それを臨検(武力的強制力)で行うのか、どうかは各国の対応に任されている。
この措置に対して、北朝鮮はさらなる核実験を続行することを示唆した。制裁に対しては核で対抗していく姿勢を崩そうとしない。非常に厳しいところまで追い込まれているので、今度はミサイル発射でもやるつもりだろうか。
北朝鮮が核を持つようになったのは、911同時テロ以降にブッシュ大統領から、イラン、イラク、北朝鮮の3カ国が悪の枢軸国、ならず者国家、と名指しされたことに起因する。
それによって、アメリカはイラク戦争に突入したわけで、次はわが身とばかり、わが身を守るために北朝鮮が核開発に走った。
追い込んだ原因を作ったのはアメリカなわけだ。日本が太平洋戦争へと追い込まれた過程とよく似ている。
国連決議によって北朝鮮が核を廃棄することは考えにくい。
金正日の恐ろしいところは、滅びの美学を持っていること。北朝鮮が滅びるときは地球を壊すともいわれている。
そのときに、まず、1発目のミサイルが飛んでくるのは韓国ではなく、日本だ。
それは麻生外務大臣もテレビで認める発言をしたように、それをアメリカの核の傘の下で日本を守ってもらおう、というのが日米安全保障。
18日、アメリカのライス国務長官が来日する。
麻生外務大臣会談では日本と米軍がどのタイミングで船舶の臨検を行うか、ということが話し合われるようだ。
日本は非核3原則によって核を持つことはタブーとされてきたが、インド、パキスタン、そして北朝鮮、と核拡散のドミノ現象の中で、日本も核を持つべきだという議論も起こっている。
ところが、北朝鮮内部は食い物がないものだから、軍部の統制力も衰え、規律も緩みきっている。軍服を脱いで河原で昼寝したり、金日正の肖像画の前で昼間から酔いつぶれて寝たり。国民にしても「ミサイルを発射する金があるのなら、めし食わせろ」。
このまま金融制裁が続けば、北朝鮮国内でクーデターが起こらずとも、北朝鮮は自ずと崩壊するのも時間の問題だろう。
人気ブログランキン