知り合いの新聞記者から電話があった。
「例の豊中の阪大生の事件なんですけどね、パチスロの吉宗にはまっていたそうなんですよ。これってどれぐらい稼げるんですか?」
「10万~20万の範囲でしょう。ミリオンゴッドなら80万勝った、100万勝った話しもありましたが」
「10数万というとこですか。そうですか。」
どうやら、吉宗の射幸性の高さを問題視したかったようだが、10数万ということを聞いてがっかりしているのが、電話口からも伝わってくる。
悪い記者の習性とでもいうのだろうか、あらかじめ自分でストーリーを描いてしまう。その通りの展開になればいいのだが、現実はそんなに単純ではない。
テレビの場合は街頭インタビューで、自分たちが意図する意見だけをつなぎ合わせて編集し、情報操作をするなんてことは常套手段だろう。
この記者にすれば、ビギナーズラックで、できたら100万円ぐらい勝って、それからスロットにのめりこんだ。大学も行かずに、パチンコ屋通いばかりして、3度目の留年確定。卒業すら満足にできず、できのいい兄と比べられ、かっとなって殺した、というストーリー展開だったのだろう。
ここで、最初に大勝ちした金額をその後の展開に結び付けたかったのだろうが、射幸心とは金額の多寡ではない。
ただ、母親を殺害した後も、吉宗をたんたんと打っていたのかと思うと、精神がぶっ壊れていることは確かだ。
うるさい母親がいなくなったので心置きなく吉宗を楽しめる…
そんな感じで打っていたのか?
追記
豊中母親殺害:阪大生、転落は「パチスロで大勝ち」から
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