ドアが開いたままかごが上昇するプログラムミスが52基あった‐‐‐‐シンドラーのこの発表を聞いて一瞬胸をなでおろしたのがメンテ会社のSECと安さだけでメンテ会社を変えてきた港区だろう。
ただ、事故のあった港区のエレベーターは「プログラムが違うので関係ない」と否定している。
一難去ってまた一難。
プログラムの問題ともなると独立系のメンテ会社には完全なブラックボックス状態。制御盤を開いてもそんなプログラムの問題を発見するすべもない。
テレビでSECのメンテについて元関係者が「さわるな。触って壊れたら自分たちの責任になる」と一切メンテをしていないことを明らかにしていた。
時間を潰すのに機械室でマンガを読んで過ごすらしい。
シンドラーのメンテ費用360万に対してSECは120万円。これが激安メンテの実態で、SECは取材拒否の姿勢を貫いている。
今回の事故から、エレベーターに乗るたびにメーカーとメンテ会社をチェックするようになった。やはり安心できるのはメーカー直系のメンテ会社がメンテをやっているエレベーターだ。
自分が作った製品は自分が一番よく分かっている。自分が作ったものを自分が保守する分には最後まで責任を負うものだ。
それが、保守だけ安い独立系に持っていかれたのでは、問題が起これば互いに責任のなすりあいになるだけ。責任の所在がはっきりしなくなる。
責任は一本化すること。
このことを亡くなった犠牲者のためにも一番学習して欲しい。
シンドラーは日本市場から退場を余儀なくされるだろう。独立系のメンテ会社は、値段なりの“お掃除”しかやっていない実態が分かった。
いずれにしても、格安メンテ会社も同様にフェードアウトする時期にある。
事件直後にSECの具志堅用高のコマーシャルを見たかったが、2度と見ることはなさそうだ。
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