喧嘩両成敗ということばがある。
広辞苑によれば、
「喧嘩した者は、その理非にかかわらず、双方ともに処罰すること。戦国時代以降、法制化された」
東急東横線渋谷駅の男性駅員が客を殴ったとして、諭旨解雇処分を受けた。
切符を出さずに改札を通り過ぎた男性を呼び止め、事務室で事情を聴いた。この際、客から暴言を浴びせられ、つばを吐きかけられたため、腹を立てて顔を殴ったという。
これは客側に9:1ぐらいの非がある。
普通の神経の持ち主なら、つばを吐きかけられたら、反射的に手が出てしまうもんだ。
東急はつばを吐きかけられた情状酌量から諭旨解雇としたようだ。
諭旨解雇とは懲戒解雇よりは軽い処分で、自発的に退職を勧告する処分。懲戒解雇の場合は退職金も出ないが、諭旨解雇の場合は退職金は出る。
駅員はこうして職を失い、路頭に迷うことになるわけだが、客も社会人であるなら、駅員に暴言をはき、唾まで吐いているわけだから、同様に会社から制裁を受けるべきだ。
こいつの場合はつばを吐いたので懲戒解雇にすべきだ。
それが喧嘩両成敗というものだ。
でも、駅員を退職させるは酷だ。処分を撤回できないのなら、関連会社へ就職させるべきだ。
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