去年、世間を賑わせたホリエモン・ライブドアによるニッポン放送株買占め。
最終的にはフジテレビが今期の決算で大赤字を出したわけだから、誰かが得したのは間違いない。
で、ホリエモンをダシに大儲けていたのは結局村上ファンドだった。
それが証券取引法違反に相当する、として東京地検特捜部は村上ファンドを捜査するようだ。
ところがこのニュース、朝日と読売では疑惑容疑が真逆。これほど大新聞の記事が正反対なのも珍しい。
朝日の論調は村上ファンドがライブドアへニッポン放送株の買占めを勧めたのに対して、読売はライブドアの買い占め情報を事前に入手し、同株を購入したインサイダー取引疑惑、というのだ。
つまり、勧めたのか、提灯買いしたのか、ということになる。
いずれにしても村上ファンドはニッポン放送株が高騰したことで売り抜けてボロ儲けているのだが、元々ニッポン放送株を持っていたのは村上ファンドが先立った、と言う認識があるので、ここは朝日の報道のほうが整合性がつく。
朝日と読売のケンカを傍観するがごとく毎日、産経ともインサイダー疑惑で株価が乱高下、と消化不良気味の記事でお茶を濁し、村上ファンドが主なのか従なのかは触れていない。
仮に、村上氏が逮捕されたとなると、阪神株のTOB問題はどうなる?
村上ファンドが阪神に原価で買い戻させ、統合話もチャラになれば、めでたし、めでたし、ということになるのだろうか?
財界からも非難轟々の村上ファンドだが、何が何でも村上ファドをぶっ潰す糸口を見つけて村上を逮捕しろ、との圧力でもあったのだろう。
日本の土地は永遠に上がり続けると誰もが信じて疑わなかった土地バブル。村上ファンドにも相通じるものを感じた。
人気ブログランキン