徳山昌守はWBCスーパー・フライ級チャンピオンなのだから、亀田興毅よりもボクシングの実績やランキングでも格上なのに、人気を比較するとこれが完全に逆転現象となる。
引退を決意していた徳山はジムの台所事情で引退できず、亀田かWBCバンタム級王者の長谷川穂積の対戦に限り現役続行を表明。亀田には「本物のボクシングを教えたい」と語った。
チャンピオンである限り、減量にパスして試合に臨めば、練習をしていなくてもリングに立つだけでファイトマネーが入る権利がある。そのため、チャンピオンのままで現役引退する選手はほとんどいないという。
負けてもいいからファイトマネーを手にして現役引退というのがボクサーの方程式のようだ。
そんな徳山のラブコールに対して亀田が口を開いた。
「オレとやりたいんやったら、フライ級に落として来たらええねん。いつでもやったるから」
まるで、亀田がチャンピオンで徳山が挑戦者であるかのような口ぶりだ。
しかし、亀田は8月2日、横浜アリーナでWBAライトフライ級1位のファン・ランダエタとのタイトルマッチが発表されたばかりで、徳山との対戦は見込みが薄い。
徳山が所属するジムとしては本音では人気がある亀田との対戦希望だろう。そのほうがテレビの放映権なども含め破格のファイトマネーが期待できる。
悪の華がある亀田に皆が群がろうとしている。
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