松井を絶賛するアメリカのここが変
2006年 05月 15日
リレハンメルオリンピックの女子フィギュアスケートでアメリカのトーニャ・ハーディング選手が演技の途中、靴紐が切れて演技できなくなった、とウソ泣きして審判にアピール。演技をもう一度はじめからやり直した。それがいい例だ。
謝ったら負けのアメリカ社会。
たとえ、自分のミスでも、他人のせいにしなければ、アメリカ社会では生き残っていけない。
アメリカ人自身がそんなアメリカ人にうんざりしていたのだろう。
ヤンキースの松井が手術後に初の談話を発表した。
それに対してニューヨークのメディアは以下の松井のコメントを評価した。
「ケガをしたことで、チームメートに迷惑をかけて申し訳なく思う。連続試合出場を考慮して毎試合起用していただいたトーリ監督には心から感謝しています」
潔く自分の非を認めると共に感謝の気持ちを表している。
反省と感謝。
これこそ日本人の心だ。
これに対して地元メディアは「松井こそがアスリートのあるべき姿」と絶賛した、というがこんなことは日本なら当たり前のことだ。なんでこんな当たり前のコメントで絶賛されるのかむしろ面食らう。
アメリカ人のように何でも他人のせいにするのは簡単なことだ。
コーヒーをこぼして火傷したのは熱いコーヒーを出した店が悪い。裁判ではそんなことがまかり通るアメリカ社会。
弱肉強食のアメリカ社会では、それが弱者が生き抜く知恵なのかもしれないが、どこか狂っている。
こんな程度で絶賛するアメリカの異常性を逆に感じる。
やはりアメリカ人は世界一の高慢病国家だ。
高慢病のクスリは反省と感謝。
だからアメリカが松井を賞賛したのだと思う。
お陰さまで、という謙譲の気持ちがアメリカ人には必要だろう。
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