初めてワープロを買ったのは平成元年のことだった。
大型液晶バックライト画面が決め手となってナショナルを選んだ。たしか、18万円ほどしたと思う。当時はパナソニックではなくナショナルのブランド。
本体の記憶容量はA4で3枚か5枚程度。情けないほどの容量だ。フロッピーは必需品だった。別売でテトリスのゲームソフトも買った。
その時、ワープロを買って何をしていたか、というと日記をつけていた。会社でもマックが導入され始めキーボードに慣れる意味合いもあった。
この機種を選んだ理由がもう一つあった。
ワープロながらパソコン通信機能が搭載されていた。パソコン通信がどういうものなのかはあまり理解できていなかったが、このパソコン通信に憧れた。
結局、ワープロでパソコン通信をすることはなかったが、会社のパソコンでニフティのパソコン通信をやっていた。
電子メールサービスを使い大阪と東京間の原稿のやりとりをしていた。
「今原稿を送りましたから受信してください」と電話していた。
何とも牧歌的な時代だ。
そのほかの使い方としては新聞社のデータベース機能を活用して、関連記事を検索していた。
フォーラム活発だったが、そっちには縁はなかった。
たいして熱い思い入れはないニフティのパソコン通信が3月31日をもって19年の歴史に幕を下ろした。
インターネットの台頭でその役目が完全になくなっていたが、フォーラムの利用者がいたためか、サービスを継続していたようだ。
フォーラムの原型が2ちゃんねるへ移行したように時代の流れは早い。
MDウォークマンが消える日も近いか。
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