関西ローカルのテレビ番組では東京から来ているゲストが、東京で放映されないことをいいことに本音を炸裂させる。
関西には本音トークを引き出すのがうまい司会者がいるからだ。で、そのNo1は関西でパネル芸の大御所ともいわれているやしきたかじんがその人だ。
ところが、やしきたかじんが司会する番組は生では流せない。
放送では流せない実名が飛び交うので必ず「ピー」が入る。
そんな、たかじんがらみでまた物議をかもし出した。
関テレ制作の「たかじん胸いっぱい」で、離婚目前の杉田かおるが、旦那の性癖やプライバシーを面白おかしく暴露。その後間もなくして離婚に至る。
たかじんの番組で「杉田が離婚の決意を語った」とスポーツ紙などで報じられ、たかじん本人も有頂天になっていた。
この番組に対して、杉田の元夫がNHKと民放でつくる「放送と人権等権利に関する委員会」に名誉、プライバシーを侵害された、と訴えていたが、この申し立てが認められ、関テレに再発防止の体制整備を勧告することを決定した。
テレビ局は興味本位に番組を作るのではなく、素人の人権にも十分配慮して編集には気をつけてオンエアーしろ、ということなのだが、これって、テレビ局はたかじんを使うな、ということにも等しい。
思い起こせば、1月、たかじんは、堀ちえみの元夫から名誉毀損で訴えられたばかり。
この時は番組で元夫が堀ちえみの別れにくい男で「最高裁まで行った」と話を面白くしてしまった。元夫が「何の根拠もない虚偽の事実」として、2000万円の損害賠償を起した。
たかじんから毒舌を取れば、気の抜けたビール。バラエティー番組では使えない。
さらにトーク番組が主体なので個人名の「ピー」だけではなく、今回の杉田のように出演者の発言すべてがカットになるようであれば、番組自体が編集できなくなる。
杉田もたかじんの番組だからサービス精神が働いた向きもある。
関西に怖い物なしのたかじんの立場がピンチだ。
東京のキーステーションではたかじんを使い切るプロデューサーはいない。関西だから通用したのだが、局にこんなペナルティーを科せられると、いかに関西のテレビ局といえどもビビリ始めるに違いない。
本人は「そんなにごちゃごちゃいうならやめたるわい」と尻をまくりそうだ。
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