阪神大震災では購入したばかりの自宅が倒壊。ローンだけが残り、新たに家を建てるために2重のローンに苦しみながらも再起した人たちはいる。
そのドキュメントがこの本だ。
『倒壊―大震災で住宅ローンはどうなったか』
島本 慈子 (著)
単行本 -- 筑摩書房 -- 1998/12
ヒューザー小嶋。最初は、あまりにも金がかかるので、建て替えで対処する、といっていたのに、一転して購入価格の106%買い取り案を発表した。ところが舌の根も乾かないうちに、それが103%になり引越し費用は持たない、と日替わり定食のように発表がコロコロ変る。
最初から小嶋のいうことを信用する者などいない。
買い取り費用は120億といっていたのが、翌日には200億に膨れ上がり、そんな資金調達ができるメドがあるようには思えず、この買取案は倒産を示唆しているようなものだ。
さらにこの買取案はヒューザーが倒産すればマンション住人がローンを背負うことになるわけで、まさに2重ローンを組まざるを得なくなる。
責任問題を追及しても、売主は倒産で逃げようとしている。銀行が大英断で協調融資をしないかぎり、ヒューザーは倒産するだろう。最悪のケースを想定するまでもなく、マスコミはこの2重ローンにスポットを当て、阪神大震災の被災者が今、どうなっているかを報道する時期に来ている。
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