ホール勤務をしているために、ネットで買い物した受取先を職場にいる人がいる。
このホールには名字が一緒で、下の名前も1字違いの人が勤務している。
自分宛の宅配便が2万5000円の着払いで届いた。
「着払いを注文していたかな?」と訝りながら箱の中を開けた。
そこから出てきたものは明らかに自分が注文したものではなく、首輪や鞭、貞操帯などのSM用具が入っていた。
送り先に「注文していないものが届いた」と電話を入れた。
注文主の名前は合っているが、電話番号が違っていた。
それは名前が1字違いの同僚の番号だった。
何らかの手違いで名前を間違えたようだ。
つまり、このSM用品をネットで買ったのは、同僚だった。
この一件で職場でSMが趣味であることが瞬く間に広がってしまった。
社員のプライベートな問題だが、オーナーの耳に入る前に、店長はこの一件を報告することにした。
すると、オーナーの反応は意外なもので、笑い飛ばして終わりだった。
それから、1カ月が過ぎた頃、オーナーが彼を誘って連れて行ったのが、SMクラブだった。
そう、同好の士だった。共にMだった。
これによってオーナーと太い絆を深めることができた。
主任だったが副店長に昇格した。