イケオジでもない中年オヤジが、街中で突然美女から「タイプなんです」声を掛けられた。
美女の年齢は30代前半。
鼻の下を伸ばすことなく、「これは新手のマルチ商法の勧誘か」と身構えた。
「私、小さい頃に父親を亡くしているので、恋愛対象がずっと年上なんですよ」と美女はオヤジ大好きの理由を告白した。
さらにこう畳み掛けた。
「これまで2人と付き合ったんですが、いずれも妻子持ちだったんです」と不倫していたことをぶち込んできた。
いかに年上が好きで不倫も厭わないことをアピールして、グイグイ迫ってくる。
中年オヤジはますます怪しいと睨んだ。
「結婚はされているんですよね」と確認してきた。
結婚のチャンスは何度かあったが、独身を通しているにも関わらず「子供は5人いるよ」と息を吐くように嘘をついた。
「お時間ありますか? お茶でも飲みませんか」と美女はひるむこともない。
それでも誘いを振り切ってその場を離れた。
美女の本当の狙いは分からずじまいで終わった。