選挙直前、地元市議に応援依頼のあいさつ姿が目に焼きついて離れない。それはあまりにも鷹揚で、土下座するようなお願いの仕方だったからだ。片山さつきを知る周辺の人間はその変貌振りに目を丸くしたはずだ。人一倍プライドの高い片山さつきが人に頭を下げさせたのだから。
当選後、初登院を前に、議員会館へ引越しした時の取材で本性がむき出しになった。
椅子に座った感想などから記者の質問が始まったが、「議員会館に来られた感想は?」と聞かれてブチ切れた。
「朝から初歩的な質問が多いですけど、私に聞くんだったらもう少し勉強してきたほうがいいんじゃないか。まったく別の世界からきた人間ではないので」
大蔵省キャリアとして国会や議員会館は職場の延長線上にあった場所で、杉村太蔵なんかと一緒にされるような質問が相当頭に来たのだろう。
財務省主計官時代の片山さつきは、予算折衝で防衛庁を泣かせた。ミサイル防衛配備に1000億かかる。通常兵器の予算を減らし、自衛隊員4万人削減を強固に主張する片山さつきを切り崩せなかった、という。
今は片山さつきが代議士になって一番喜んでいるのが防衛庁や財務省内部ではないだろうか。厄介者がいなくなった、と。
大学生時代の写真は確かにかわいい。当時からのヘアースタイルをそのままに、むくんで、下膨れ感のある顔は、彼女が23年間積み重ねた嫌われ者の年輪だろう。2つしか年が違わない佐藤ゆかりが随分若く見える。
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