天職ということばがあるが、羽賀研にとって今の宝石ビジネスがそれにあたる。一番多いときには3億8000万円あった借金を、宝石のお見立て会で販売に携わるようになってわずか1年で完済した、というのだから驚くばかり。
29歳で保証人となったがために2億4000万円の大借金を背負い、梅宮アンナとの出会いから破局、そして宝石ビジネスで成功するまでの天職物語をたかじんの番組で紹介していた。
東北のホテルで開かれた宝石の展示即売会での一こま。
羽賀はテーブルについている客の背後から近寄り、軽く肩をたたいて隣に座る。そして気さくに話しかける。
相手に似合うカラーリングの石を見立て、
「手をちょっと貸して」と軽く握り、指輪をはめる。
そして甘く耳元で囁く。
「かわいいよ」
「これしとけよ」
タメ口で恋人気分にさせる。
なかなか落ちない客には
「似合うっちゃ。買うまで褒めちぎるよ」と3枚目を演じる。
指輪を買わせる最後の殺し文句は
「シンデレラサイズだよ」
宝石の値段は20~50万円が中心価格帯。ちょっと背伸びをすれば買える金額だ。これらを羽賀が自らデザインする。
巧みな話術とスキンシップで年間220日の展示会をこなし、年間20億円を売り上げる。
朝10時から5時まで1日平均400人を接客する。
羽賀にとってはサイドビジネスで始めた宝石ビジネスだった。
92年に梅宮アンナと出会い、大借金を背負っているにもかかわらず、アンナに2000万の宝石を買ったり、高級外車をプレゼントしたり、ファーストクラスで海外旅行するなど男の見栄を張っていた。そこまで尽くせたのも「生まれて初めてアンナのためなら死んでもいいと思った」と照れることなくいいのける。
6年間一緒に生活、結婚するためには借金を返済しなければいけない、と言う気持ちはあったが、99年破局する。その時は死のうと思った、という。思いつめたあまり6日間食事もしなかった。
宝石ビジネスに出会ったのは2001年。
羽賀以外にも芸能人を使ってのお見立て会というのはよくある話し。普通のタレントは会場を1周回って、ちょっと客と話をする程度。約3時間あまり拘束され、ギャラをもらって帰るのが普通のタレントだが、羽賀は違った。
天性のホスト的資質が自然に出た。じっくり話し込むタイプだった。1人とだけ喋ったのでは悪い、と会場の客全員を相手にテーブルを忙しく回った。休憩時間になっても喋り続けた。それを見た社長が宝石販売の素質を見抜き、宝石ビジネスに引き込んだ。
羽賀の30代の人生は借金まみれだったが、アンナと別れ40代になって上昇機運に変わった。
借金を完済しただけでなく、3億円で購入した高級マンションは2億をキャッシュで支払っている。
「お金は追っかけると逃げるもんですね」
借金を完済した羽賀だからこそいえるセリフだ。
たかじんは「50まで何もしないでとにかく金を溜めろ」と忠告していたが、沖縄でレストランのオーナーをやっている。
羽賀の波乱万丈人生は宝石ビジネスの成功が最終章ではないようだ。
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