アナウンサーの代りはいくらでもいるが、金メダルを狙えるオリンピック選手の代わりとなると、そうそういるものではない。
ことし2月に東京都内の飲食店で泥酔し、公然猥褻事件を起こした挙句、暴行事件まで引き起こした里谷耐多英が起訴猶予を受けたことで、全日本スキー連盟は里谷に対して処分しないことを決めた。
ふ~ん。
そんなもんか。
この、スキー連盟の決定に対して菊間アナを擁護したくなる。
飲酒して泥酔した挙句に他人に迷惑をかけたのは里谷本人である。一方の菊間アナの方は未成年者に酒を飲ませた容疑だったが、こちらは立件が見送られた。
コトの重大性では大違いだ。起訴猶予は事件があったにもかかわらず、起訴しないのに対して、立件しない、ということは事件にするかどうかという前段階の話である。
奇しくも2人は同じフジテレビの職員。里谷とてフジテレビから謹慎処分を受けたかもしれないが、元々フジテレビでたいした仕事もしていない里谷が処分を受けようともフジテレビの業務に支障をきたすことはない。
菊間アナのほうはテレビに出ることが仕事なわけで、立件されなかったのだから謹慎が解けてもいいはずだが、そのメドは立っていない。
つまり、こういうことだ。
新陳代謝の激しい女子アナ界、しかも局のイメージを最大限に優先させる会社のご都合主義からいえば、もはや菊間アナの出番はないということか。
冬季オリンピックのスキー競技でメダルを狙える日本女子選手なんか、そうそう輩出されるものではない。選手層の薄い台所事情を考えれば、酒の席の失敗なんてたいした問題ではないということだ。
同じ、フジテレビの職員。世間の知名度も2人とも十分にある。社会的責任も大きい。
それなのに、ああ、それなのに。
腑に落ちない。
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