75歳の元植木職人は引退してから暫く仕事から遠ざかっていたが小遣い稼ぎにシルバー人材センターへ登録した。
最初は誰でもできる雑用的な仕事で一月に稼げる金額は4~5万円だった。
元植木職人の腕を活かせる仕事を頼んだところ、植木の剪定もやるようになり、10万円ほどの小遣いが入るようになった。
そのうちに腕を見込まれ、一度剪定した家から直接仕事の依頼が来るようになり、30万円ほどの収入が入るようになった。
さらに、剪定した大豪邸の娘から、弟子入りの志願が舞い込んだ。
娘は高校を卒業したばかり、植木職人になりたいとは、ちょっと変わり者でもある。
なぜ、植木職人になりたいかというと、家の植木をミッキーマウスのように剪定できる技術を身につけたい、というのが理由だった。
全くの素人なので1年間は無給でいい、という条件を出してきたので、断る理由もなかった。
3月から弟子入りして3カ月が経った。
親方も熱心に教えるので、めきめき上達しているのだが、75歳にして孫のような弟子に恋心を抱くようになったとさ。