ある人の母親が99歳で亡くなった。
前夜「おやすみ」と言葉を交わしたのが最後だった。
朝、起きてこない。布団の中で冷たくなっていた。
老衰だった。
救急車を呼んだ。
死後硬直が始まっており、救急隊員は遺体を運ぶことはなく、警察へ連絡した。
自宅で亡くなった場合は警察が来て検死が行われる。
母親はかつてはアパート経営をやっていた。その頃、畳の下におカネを隠していた。そのために畳屋に畳を細工してもらっていた。
母親が寝ていた布団をずらして、畳を上げてみるとそこには大量の紙幣が隠されていた。アパート経営の家賃をここにしまっていたのだ。
何と聖徳太子の1万円札だ。
その数、ざっと2000万円以上。
さて、困った。
聖徳太子の1万円札は今どき非常に使いづらい。
税務署には申告したくない。
少々の手数料を払ってもいいから今の紙幣と交換したい。
悪銭は身に付くか?