都内で客を乗せたタクシードライバーの話。
2人連れの客を乗せた。
男が「とりあえず走って」と行き先を告げることなく、タクシーは走り出した。
暫く走ると「首都高に入って」と指示が出たものの目的地はさっぱり分からない。
高速に入ったところで、客がいちゃつき始めた。
男は50代で女は20代と思われた。
首都高から中央道に入った。
後部座席のいちゃつきは止まることはなく、盛り上がる一方だ。
八王子が近づいたところでドライバーは気を利かせ「ここをすぎるとホテルは少なくなりますよ」とアドバイスした。
タクシーの中でやるのが趣味のカップルだった。
結局、都内から清里あたりまで走った。約3時間かかった。
須玉インターで降りて都内へ引き返した。
帰り道は2人は爆睡状態に。
乗車料金は8万円だった。
その客の勤務先が分かる。
メーカー名の入った紙袋を持っていたのをはっきり覚えている。
車庫に戻り、掃除していると名刺入れが落ちていた。さきほどのカップルのものだということが分かった。紙袋のメーカー名と名刺が同じ会社だったからだ。
それはパチンコ業界のユニバーサルだった。
ちゃんちゃん。