嘘のような本当の話というのは実際にあるものだ。
東京在住の還暦さんの同級生は、大阪・関西万博開幕1カ月目を迎えた5月13日、いつものように朝5時に起床すると急に万博へ行きたくなった。奥さんにその旨を伝えると、素早く身支度すると朝食も摂らずに東京駅へ向かった。朝7時台の新幹線に乗り、大阪へGO。
思い立ったが吉日なので、チケットなどありもしない。当日券販売で何とかなるだろうと考えていた。
新大阪駅に到着。
一般人はここから電車移動なのだが還暦さんの友達はそこそこの金持で、都内でも普段からタクシー移動することは日常茶飯事だった。
迷わずタクシーに乗り込んで、ドライバーに行き先を万博会場と告げた。
ところがこのドライバーは新人なのか、万博会場と聞いてナビを入れた。
言葉にも訛りがあり、関西人ではなかった。
タクシーが向かった先は万博公園だった。
夢洲の万博会場を間違って吹田の万博公園へ来てしまう人がいることがニュースになっていたが、タクシードライバーが間違えるのは前代未聞と言ってもいいだろう。
還暦さんの同級生は間違ったドライバーを叱りつけることもせず、万博公園を散策することにした。
70年万博の時は小学生で訪れているので55年ぶりの再訪である。
太陽の塔の大きさに改めて驚いた。
その後は梅田やナンバで大阪観光を満喫。食べ歩きも堪能。東京より断然大阪の方が楽しい、と15歳年下の奥さんも大満足だった。
自分も13日は5回目訪問だったので、間違っていなければ、万博会場でニアミスしているところだった。