還暦さんの同級生は飲食チェーンの内勤だったが、コロナ禍で会社が倒産してしまった。
一念発起して始めたのが軽トラ配送の道だった。Amazonの配達なども請け負っている個人事業主だ。
朝6時に仕事を始め、帰宅するのは夜の9時。
1カ月の休みは4日だけ。
個人事業主なので働いただけ自分の懐に入る。
現在の手取りは60万円。ガソリン代や保険などをここから差し引かなければならないが、満足している。
個人事業主になって喜んでいるのは奥さんだった。
理由は家にいないから。
亭主元気で留守がいい。
機嫌がよくなった奥さんの手作り弁当が豪華になってきたのが大きな変化だった。
宅配をやる前は内勤だったので、フィットネスジムへ通っていた。月額8000円だったが、15時間労働になってジムへ行く以上の効果が出て、ジム代も節約できるようになった。
今では軽トラが自分の部屋のようなもので、荷台に寝れるように改造して今の仕事を楽しんでいる。
しかし、ミドリムシに駐禁を貼られた日には、1日中鬱になるという。