ホール従業員のレベルは決して高くないが、これはレベチだった。
26歳の男はホールへ就職して1カ月余りで退職することになった。
この間、実際に勤務したのは11日だった。
勤務態度も悪く、試用期間中に辞めてもらうつもりだったが、本人の方から辞めると言ってきたので、好都合だった。
11日分の給料を取りに来た時だった。
事務所で専務に会うと「おう!」と声を掛けてきた。
この時の服装がランニングシャツに海パン、便所サンダルといで立ち。
最初から喧嘩をウリに来ている様子だった。
で、11日分の給料を渡すと、「退職金が入っていない」と大声で喚き散らし始めた。
入社1カ月、実働11日で退職金など出ることはないと専務が説明するも、「納得がいかない」と聞く耳を持とうともしない。
11日勤務で退職金を求める非常識さに呆れかえるばかりだが、いくら説明しても納得がいかないの一点張りで。
で、本人の希望金額は50万円。
完全にごね得を狙っているのが分かる。
堪忍袋の緒が切れた専務は偽計業務妨害で警察に電話する、と反論した。
第一報はここまで。
その後は続報が入り次第。