コンピュータ犯罪はイタチゴッコ、というのが持論だ。デジタルは0,1の世界なのでアナログよりも比較的簡単に偽造ができる。
最近の偽札がそうだ。パソコンとスキャナー、プリンターがあれば素人でも簡単に作れる。
それ以前であれば、職人技とそれ相当の印刷設備を必要としたものだ。
偽カードが氾濫する土壌を作ったのがNTTのテレカだろう。当時“世界最高水準”のNTT技術はラジオライフオタクには格好の標的となり、腕試しの教材となった。
いくらかけても度数がまた戻るというカードまで登場した。
1万、5000円の高額券が廃止になるまでたいした時間はかからなかった。
にもかかわらず、磁気のテレカ技術をそのまま応用したのがパチンコのプリペイドカードだった。こっちはテレカと違って、換金性があったので、またたくまに偽造被害が広まった。
パチンコのカードの場合、偽物を使っても被害はホールではなく、カード会社だった。そのためホール自らが偽カードで売上を上げて、カードの仕入れ代金と利用額の差額をカード会社から掠め取っていた。使いこそしなかったが偽1万円カードをもらったことがある。ユニットに差し込むと100度数を示した。偽物の本物だった。
パチンコのプリペイドカードも磁気からICに移行する中、最後まで残っていた磁気のプリペイドカードがハイカだ。
これがやっと来年4月1日から全面廃止となる。
廃止になった後を受けて主役の座になるのがETC。こっちはプリペイドではなくクレジットカードからの引き落としだが、やはり、ETCに対しても腕試ししている奴はいるんだろうな。
単純に考えれば、口座から引き落とされない方法だろう。
所詮人間が作ったシステムだからどこかに落とし穴は絶対あるはず。そのセキュリティに対して、アナログな暗号化などを組み込みながら防戦しているのだろうが、ラジオライフオタクは課題が難しければ難しいほど、燃えるものだ。
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