還暦男は薬剤師。
5年前に長年勤めた薬局チェーンを懲戒解雇された過去を持つ。
何をしたのか?
本人は「人助け」というが、外国人が不眠症を訴えていたので、睡眠導入剤を横流ししていたことが発覚したためだ。
本人曰く「そんなに回数はやっていない」というが、在庫管理の時に発覚したようだ。
懲戒解雇なので冬のボーナスどころか、定年まで勤めあげていたら貰えるはずの1100万円の退職金までパーになった。
これに激怒した奥さんは、離婚の三下り半。家も取られて無一文になったが、薬剤師は強い。
普通のサラリーマンならこの歳で転職も厳しいが、薬剤師の資格があるため、再就職先はすぐに決まり、時給2400円で働いている。
独り身になって見つけた趣味がソロキャンだった。
コロナ禍になる前からソロキャンに嵌った。
コロナ禍はキャンプブームだけでなく、ソロキャンのカテゴリーを確立した。
還暦男は、ソロキャンで、ソロキャンやっている49歳の女と知り合う。
10代で2人の子供を出産。元ヤンだ。20代で大型バイクの免許を取得して、今でもバイクに乗っている。子供が成人してから2回の離婚経験がある。
還暦男はこの×3女との再婚を考えている。
ソロキャン同士で7~8回はキャンプに行っているが、還暦男はキャンプの楽しみは焚火。一方の女はキャンプ飯。お互いのキャンプスタイルの流儀が違うので、煩わしさは感じている。
それでも再婚を考えている。
さて、どうなることやら。