スキャンダル雑誌「噂の真相」が廃刊後に、この志を受け継いで今年4月に創刊されたのが月刊誌「紙の爆弾」だ。同誌を発行する鹿砦社の松岡社長が、12日、名誉毀損の疑いで逮捕された。
名誉毀損で訴えていたのは、パチスロメーカー大手アルゼの岡田会長や阪神タイガース球団の元職員。
アルゼの不正を暴く、「アルゼ王国の闇」を発刊したのを皮切りに、第二弾の「アルゼ王国はスキャンダルの総合商社」が名誉毀損で訴えられるが、それにめげることなく、むしろ徹底抗戦の構えで「アルゼ王国の崩壊」「アルゼ王国地獄への道」と都合4冊の単行本を出版した。
本が発行されているために証拠隠滅の恐れがなく、会社の社長という立場から逃亡することもない。にもかかわらず、名誉毀損で出版社の社長が逮捕されることは異例だ。
報道したことが真実であっても、それによって名誉が傷付けられた場合は、名誉毀損に当たるが、例外がある。それがプライバシーに関することであっても、公共の利益を図る目的があり、真実ならば罰せられない特例事項がそれだ。
ジャーナリズムが政治家や企業の不正を暴くのは、この特例に支えられているからだ。松岡社長は表現の自由とこの特例を根拠に、これからも徹底的に争う構えだ。
ところが、この逮捕を報道する新聞各社は、告訴している側の実名が一切報道されていない。パチスロ機製造会社の役員と元球団職員、と逃げている。
朝日夕刊社会面の左ページには鹿砦社がアルゼを叩いた単行本2冊の写真が掲載されているのだが、アルゼの社名のところにモザイクをかけている。
この報道の仕方は何なのだ。何を保護しているのだ?
この報道自体に対してアルゼ側から告訴されるのを恐れているかのようにも受け止められる。
すなわち、この報道によって逆に本が売れて、今回の事件を知らなかった人までが、アルゼの反社会的な企業活動を知ってしまう。そんなことまでアルゼの優秀な顧問弁護士は訴えてくることを警戒しているのか? 大手紙がそんな肝っ玉の小さいことはしないと思うが。
本のタイトルをぼかしたところで、出版社の実名が出ているのだから、読みたい人は直接問い合わせて買う。
出版社の社長が逮捕されたことで、書かれていたことは出鱈目で、アルゼがまるで品行方正な企業と世間が思い込むことのほうが恐い。
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